きょうの1冊。ふつーの人がふつーに生きた。『100日後に死ぬワニ』
ごきげんよう!にゃーさ。です!
きょうの一冊はコレ!
『100日後に死ぬワニ』です。
今、映画も公開されているんでしたっけ?
一時大注目されたマンガですね。
今更ながら全部読みました(;´∀`)
最終日に炎上しちゃったのが何とも残念でしたけど。
いろいろありましたが、作品には罪はないので…。
オールカラーです。
描き下ろしも付いています。
4コマ漫画で、特にオチがあったりとかするわけでもないんです。
あと漫画の中でスマホでのやりとりも多く、お年寄りにはわかりづらいと思うし、若者言葉的な話し方もたまにわからない表現があります。
個人的にはリアルタイムで「あと何日」というのを共有するのが醍醐味だったんじゃないかと思います。
あえて漫画で読むことでまた違う視点が生まれるかもしれません。
知っている方も多いと思うんですが…。
主人公はフツーの若者のワニくん(名前がわからない…)。
フリーターをやっていて、バイト先の先輩が憧れの女性なんですよね?
お友達もいて、よくラーメンを食べに行ったり、ゲームをやったりして遊んでいる。
ふつーのイマドキの若者の日常と重なる、身近な存在に描かれています。
毎日何気ない日々を送っているだけ。
でも読者はこのワニくんの寿命を知っているわけですよ。
あと数日しか命がないんです。
ワニくんは自分の運命を知る由もないんだけど…。
そこはちょっと切ない。
内容どうこうよりもその設定が面白いわけですよね。
自分ももしかしたらこのワニくんと同じ状況かもしれないんです。
ワニくんの状況は自分のことでもあるんですよね。
世の中の人みんながカウントダウンされているわけだから。
その数字が違うだけで。
なんとなく平均寿命くらい生きるだろうとか漠然と思ってるじゃないですか?
わたしなんか、周りがみんな長生きだから平均以上だろうとすら思っちゃってますもん(笑)
しかし、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
神のみぞ知る。
それじゃ今をどう生きる???ってことですかね!
そういうことを考えさせてくれるテーマですよね。
でもこのワニくんは死んでしまったけど決して不幸ではなかったと思います。
そういう後味の悪さがないのがいいですね。
単純にかわいそう、とか泣けるとか、そういうところに持って行ってないところが素晴らしいですね。
だって始めから「100日後に死ぬ」っていってるんだからね。
死んじゃうことに意外性とか悲劇性とかはいらないんですよね。
ただ淡々と受け入れるしかない。
生きていることは奇蹟でもあるし、惰性みたいなところもあるし、そのありがたさとか特別感って死ぬことを考えないとわからないことかもしれません。
人生100年時代で死が遠ざかっている世界ですけど、本当はそんなことはないのかもしれません。
ごくふつーの人でふつーに生活していたワニくんは突然いなくなってしまいました。
それだけのお話。
あとは読んだ人が何かを感じればそれでいいんだろうと思います。
Lots of love
nyaasa.
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