【超簡単】百人一首で古文書解読。ゆる~く読んでみましょう!
古文書に興味はありませんか?
歴史好きのわたしは読めるようになりたいのです。
まだまだ勉強がたりないので、
自分の勉強ついでにこちらに上げさせてもらおうかと思います。
ということで日本人には身近な存在、『百人一首』で読んでみましょう!
知っている歌もあるので見当が付きやすいかと思います。
古文書初心者にピッタリではないでしょうか?
いろいろと探していたらこの菱川師宣の小倉百人一首(1680年)は非常に読み易いので、これでちょっと読んでみましょうね!
難しく考えずにゆる~く読んでいきましょう。
ではさっそく。第一番。
天智天皇(中大兄皇子なかのおおえのおうじ)←聞いたことある人ですね。
の歌です。
よく眺めてください。読めるかな?
はい!
とっても読み易いですね!!
え?読めない???
…ですよね。
では順番に解読していきましょうか。
これは読めますね。
昔の人は同じ文字を好みません。
「の」が二つ出てくるので、元は同じ字ですけど「の」と「乃」を使ってあえて変えているようです。
昔はひらがなも一つではなくて、同じ音でもいろいろな字が使われています。
例えば「ま」を表す字は「末」「万」「満」…など数種類あります。
これは変体仮名といいます。
万葉仮名みたいなものだと思ってください。
それらがわたしたちが”読めない字”になっているのです。
次からが怪しくなってきますね。今の文字とは違います。
か=可という字です。よく出てきます。
これが変体仮名ですね!
↑こういうのは大体「可(か)」です。小さく書かれている「の」みたいな形は「か」です。
覚えてくださいね!
りは今と同じですね。ちなみに元の字は「利」。
ほ=本という字です。これもよく出てきます。
のはわかりますね!「の」は大きいですね~。
次の段落
庵(いおり)という字。これは漢字ですね。なんとなくわかります。
次の「の」は重要です。
これは本当によく出てきます。
「能」という字の崩し字ですね。この形は覚えましょう!
苫(とま)のはずですけど…これだけはあんまりよくわからないですね(笑)
わたしには草冠には見えないけど…。
竹冠の「笘」ではないでしょうか?
ま、マイナーな漢字だし気にしないでおきましょう!
を=越です。どうして越が「を」と読むかは聞かないでください…。
次の段落。
これは読めますよね!
あ、らは今と同じですね。
み=三です。察しのいい方ならわかりますね!
ここから下の句です。
なんとなく読めますね!
「わ」はそのままです。
「か」また出ましたね!小さい「の」は「か」です。
初登場「こ」=「古」です。これもよく出てきますね。
今でも見る機会がありますよ。
↓「だんご」 によく使われます。
↑「ボ」ではありません。「ご」と読みます(笑)
ろ、もは今と一緒ですね。
て=「手」ですね。これは漢字かな。
はも今と同じですね!ちなみに元の字は「波」です。
最後です。
このゴニョゴニョは露と読むらしい(笑)ふりがなの方で読めますね。
に=爾という字です。爾の俗字が尓ですからこの形ですね。
よくわからない字だけどよく出てきます。
ぬは今と一緒。ちなみに元の字は「奴」です。
れも一緒ですね。「礼」。
つもわかりますね。元の字はなんと「川」です!なんで川が「つ」なんだ?
ナゾです。
以上です!
それではテストです!
今度は読めるかな?
秋の田の仮庵(かりほ)の庵(いほ)の苫(とま)をあらみ
わがころも手は露にぬれつつ
はい!よくできました!
どうですか?
少しは興味が出ましたか???
わたしは大学(日本文化学科)のときに教わったんですけど、
なんとなくは読めますがスラスラは読めません…(汗)
↑ これを使いました。大学時代から愛用してます。
古文書を読みたい人は便利ですよ。
↑知っているようで知らない日本。
昔の人の文字が自分で読めるのは素敵だと思いませんか?
美術館や博物館に行ったときに、ちょっとだけ読めたりすると嬉しくなります。
たくさん読んでいると覚えてくるので,
100もこなせば、慣れてくるんじゃないでしょうか?
お正月までに百首できるといいんですけど…!
↓ちなみにこのは本おススメです 。
次回は第二番 持統天皇です。
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